【経済】すき家「深夜料金導入」から一カ月、客離れは起きていない? 広報「一定の理解得ている」
【経済】すき家「深夜料金導入」から一カ月、客離れは起きていない? 広報「一定の理解得ている」
経営側も労働者もそこそこの理解を示しているようで、これからも円滑な運営が続くことを祈ります。
大手牛丼チェーンでは初めてとなる、深夜料金の導入に踏み切ったすき家。足元の業績は堅調のようだ。
【画像を見る】4月3日から値上げとなった商品と“値上がり幅”
すき家を運営するゼンショーホールディングスは、同社の公式Webサイトで、2024年4月における売り上げや客数などの対前年比率を公開した。4月の既存店売上高は前年比109.2%、客数は同103.9%、客単価は同105.1%、全店の売上高は同110.10%となった。
すき家は原材料費などの上昇を理由に、4月3日から主力商品の値上げを行っている。また同日より、午後10時から翌日午前5時までに注文した商品の合計金額に「深夜料金」として7%を加算している。
●値上げと深夜料金の導入、客の反応は
深夜料金の導入後、利用客からの反応はどのようなものがあったのか。ゼンショーホールディングスの広報によると「お客さまには一定のご理解をいただけている」という。
現場のオペレーションに混乱はないのか。深夜料金が加算される処理は、新規注文が入った時間で行われる。例えば店舗の前でテークアウトの行列が並び、並んでいる間に午後10時が過ぎたとしても、深夜料金加算の対象となる。こうしたオペレーションについても、利用客からのクレームは特になかったという。
すき家は値上げや深夜料金の導入の背景として、原材料費や人件費、エネルギーコストなどの上昇に対応することを挙げている。広報は「『食のインフラ』として24時間営業を継続していくためにもご理解いただきたい」とした。