【那須夫婦遺体事件】被害者娘の内縁の夫を逮捕、全身刺青でトラブル頻発していた店の暴力装置だった
【那須夫婦遺体事件】被害者娘の内縁の夫を逮捕、全身刺青でトラブル頻発していた店の暴力装置だった
東京・上野の繁華街で焼肉店などを14店舗展開する「サンエイ商事」社長の宝島龍太郎さん(55)と妻の幸子さん(56)が殺害され、栃木県那須町の河川敷に火をつけて放置されていた事件で栃木県警・警視庁合同捜査本部(警視庁大崎署)は5月6日、同社幹部社員の関根誠端容疑者(32)=東京都世田谷区=を死体損壊の容疑で逮捕した。
「基本的に宝島夫婦は奥さん主導で、尻に敷かれた旦那がそれに従う感じで店も増やしてきた。揉めごとでも仕掛けてくるのは奥さんで、口汚い朝鮮語で罵ってくる。あの夫婦は両方とも中国の吉林州出身だけど中国語はあんまり上手じゃない。
その奥さんが小間使いのようにしているのが関根。車の運転手をしたり、ウチの店に乗り込んできて嫌がらせをしたり暴れたり。一度、ポルシェのオープンカーで店の近くまで来たことがある。ほとんど奥さんと行動をともにして、操られている感じだね。いつも長袖を着てるから刺青の柄まではわからないけど、まあチンピラだよ」
関根容疑者はやり手の幸子さんの右腕として、宝島夫妻に可愛がられ、信頼されていたのだとしたらなぜ、今回の犯行に及んだのか。
「いや、そうでもないね。娘が付き合っているからしょうがなく使ってた感じじゃないの。そもそも関根に十何店舗も切り回す商売の才能はないし、せいぜい、2~3店舗くらいだろう。サンエイ系列のいくつかの店は、たしか関根の会社の名義になっているんじゃないかな。関根が宝島夫妻に恨みを抱いていたかどうかは知らないけど、夫婦が死ねば14店舗を経営する権利が手に入ると考えても不思議はない。遺産は娘が相続するが、娘さんは商売ができる人じゃないから、関根としたら自分のものになると思っていた可能性もある」
客引きトラブルが頻発していたサンエイ系列店の、半ば暴力装置として機能してきた関根容疑者は、全身に刺青があり周囲からも恐れられていたという。激しい恨みを連想させる残忍な手口で恩人ともいうべき宝島夫妻を死に至らしめた動機は何なのか。