【コンビニコーヒー】レギュラー買ってラージ注ぐ常習犯で懲戒免職の元公務員「店は私の過ちに気づいたときに注意して欲しかった」
【コンビニコーヒー】レギュラー買ってラージ注ぐ常習犯で懲戒免職の元公務員「店は私の過ちに気づいたときに注意して欲しかった」
●「冗談話がきっかけで」通勤前に立ち寄ったコンビニで現行犯逮捕された
弁護士ドットコムニュースの取材に応じたのは、熊本県内に住む・小出信哉さん(60代・仮名)だ。
ガラス張りの店で、セルフのマシンは外からも目に入る。「常習者がいる」と通報を受けた警察が外で張り込んでいたのだった。
「少なくとも4~5回やったと思います。カップに注ぎ入れ終えた時点で、店に入ってきた警察から『カフェラテを入れましたよね。これは窃盗の現行犯になります』と手錠をすぐかけられました。
犯罪とは無縁の人生だった自分がまさかと驚いた小出さんだが、差額にして100円分の「窃盗」行為への罪の意識はあった。
小出さんがこの「窃盗」を始めたのは、2020年の11月頃だという。知人が冗談混じりに「小さなカップでも、カフェラテのラージはちょうど入るらしい」と話しているのを聞いたのがきっかけと話す。
●仕事と友人を失う…「実名報道」でネットにデジタルタトゥーも
事件の1年前に早期退職して非常勤に切り替えた。金銭的に困っているわけではない。
実名報道されたことで、知人からも連絡があり、「どうして?」と聞かれたが、明確な答えを返すのは難しかった。
10年以上前から診断されたうつ病の症状が当時ひどかったことも背景にあるかもしれない。「気の緩みかもしれない」ともいう。
さて、小出さんは店から連れて行かれた警察署で5時間ほど聴取を受け、自宅に帰った。「20回くらいやった」という逮捕時の供述が報じられているが「そこまでやっていない」と首を振る。
【中略】
●「やってしまった立場で厚かましいけど」それでも言いたいこと
店にもよるが、客がセルフコーヒーのマシンで押したボタンは、店側は把握できるようになっている。
「やってしまった立場で言うのは大変厚かましいが、店は私の過ちに気づいたときに注意してほしかった。そしたら不足分の金額を払っていたし、二度とやらなかった」