【女子アナの港区女子化】なぜ世間は「女子アナ嫌い」になったのか、ニュース番組は男性アナ、タレントの時代へ…
【女子アナの港区女子化】なぜ世間は「女子アナ嫌い」になったのか、ニュース番組は男性アナ、タレントの時代へ…
「女子アナ」は今や、「港区女子」と同じ意味なのか――。ドジャース・大谷翔平選手の結婚報道に伴い「女子アナじゃなくて(良かった)」というワードがトレンド入りするなり、「女子アナ論」は盛り上がった。中でも「玉の輿目当て、自己顕示欲と上昇志向の塊」というコメントの多さに目を見張る。テレビ局の春の改編でも、男性アナとタレントをメインに据える動きが見られ……。【冨士海ネコ/ライター】
「女子アナ=悪」の“戦犯”たるフジテレビでも、「ぽかぽか」出演中の若手女子アナたちの失態が相次いだ。「やばい」を多用しすぎて注意されると明かした岸本理沙アナや、記者会見で「何卒」を「なにそつ」と読み間違えた元欅坂46・原田葵アナだ。MCの元NHK・神田愛花さんがたしなめ、ハライチ・岩井勇気さんは「フジテレビはそういうのでいいんです」というコメントで締めていたが、皮肉が彼女たちに響いたかはわからない。
確かに、昔はそういうのでよかった。でも今は、「女子アナじゃなくて」がここまで盛り上がる背景を無視はできない。ただでさえテレビ業界はトラブル続き、アンチ女子アナムードだってうまく利用するしかないだろう。春の改編では、男性アナとタレントをメインに据え、イメージ一新を訴える番組も多い。
テレビ局や芸能事務所、そして世論の関係の中で、はじき出されてしまった女子アナたち。地に足のついた進行や、正確なアナウンス技術を持つまともな人もいるのだが、どうしても話題になるのはバラエティーを主戦場とする「港区女子」マインドの女子アナばかりだ。
帯の情報番組は、タレント事務所との顔つなぎの場所。フリーアナばかり重用するのは、炎上した時にいつでもクビを切れるように。まともに漢字も読めない女子アナは、さっさとフリー転身でも寿退社でもしてくれた方がラク。そんな冷徹な計算も見え隠れする、各局のキャスター人事。しかしそれはますます、在籍する女子アナの使いどころがバラエティー寄りになり、彼女たちのイメージを低下させていくサイクルに陥ってしまうように思う。