親が“自然派”でワクチン打たず、はしか感染で40度を超える熱が出た…苦しんだ娘に「免疫できてよかったね」

親が“自然派”でワクチン打たず、はしか感染で40度を超える熱が出た…苦しんだ娘に「免疫できてよかったね」

「40度を超える熱が出た。それと同時くらいに顔などにプチプチと発疹が出てきて、母も『これははしかだ』となった。本当に起き上がれず、入院して、ひたすら点滴を打っていた。後遺症はなかったと思うが、1カ月ぐらいは本当に疲れやすく、体力は戻らなかった」

1972年10月生まれ以降の人に始まっていたはしかワクチンの定期接種。年代的にもワクチン接種の対象だったはずだが、南菜さんは幼少時のはしかのワクチン接種をしていなかった。その理由は母親の影響だったようだ。

「うちの母が今の言葉で言うと“自然派のママさん”で、ワクチンや薬をすごく嫌っていた。母親は家族の健康をすごく気にしていて、悪い人ではないのだが、健康を守りたいという気持ちが強すぎた。食べ物にもすごく気を使っていて、体に悪いものを摂取してはいけないという考えが過度に強かった」

そんな自然派の母親から、はしかが完治した際にこのような言葉があったという。

「はしかが治った後に、『免疫がついてよかったね』と言われた。でも、かかった本人としてはそう言えるほど楽ではなかった。本当に一瞬死ぬのではないかというくらいつらかった」

感染力が強く、免疫力がないと一気に広がってしまうはしかのウイルス。予防に有効なのはやはりワクチンだという。

「1回の接種だと、約95%の人は十分な抗体価がつくが、残りの5%の人は抗体価が十分にならないため、感染にはまだ弱い状態となってしまう。2回接種をするとほぼ100%の人が十分な抗体価がつくと考えられる。そのためには2回接種が必要であり、ぜひともワクチン接種、2回接種を考えていただきたい」(伊藤院長)

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