松本人志側、告発者A子さんの個人情報を要求、文春側「やってないならAさんが誰とか関係なく否認すればいい」

松本人志側、告発者A子さんの個人情報を要求、文春側「やってないならAさんが誰とか関係なく否認すればいい」

お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志が自身の性的暴行疑惑を報じた「週刊文春」に名誉を毀損(きそん)されたとして、発行元の文藝春秋などに、5億5000万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が28日、東京地裁で午後2時30分から開かれた。

 松本は出廷しなかったが、松本側代理人はAさん、Bさんを特定するため、〈1〉氏名(または芸名)、〈2〉住所、〈3〉生年月日、〈4〉携帯電話番号、〈5〉LINEのアカウントを明らかにすること、2人の容姿が分かる写真の提出を求めた。裁判官から存否を求められても「Aさん、Bさんが特定できないと答えられない」として事実関係について明らかにしなかった。

 閉廷後、文藝春秋の代理人を務める喜田村洋一弁護士は「原告が週刊誌に書かれているようなことは、1回もやったことがないのであれば、全部、否認でAさん、Bさん、関係ないですよね」。氏名など身元を特定する情報を求めることに「まるで警察みたいなもの。47年、弁護士をやってきて、名誉棄損もたくさんやっているつもりですが、こんなことを言ってきたのは初めてですね」と首をかしげた。

 松本側の意向について「そのころ、六本木のホテルで同じようなことをたくさんやっていたのか。だから、そのうち、どれがAさん、Bさんか分からない。そう言うのであれば、分からなくもない」と推測。次回期日は6月5日。「何も言わないんだったら、全部こちらで立証しますよ」と語った。

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