【裁判】一審で死刑のヤクザ「裁判官!一生後悔するぞ!」と脅す→二審で無期懲役判決になり、ヤクザも安心
【裁判】一審で死刑のヤクザ「裁判官!一生後悔するぞ!」と脅す→二審で無期懲役判決になり、ヤクザも安心
3月12日、福岡高裁の1015法廷。一般市民を巻き込んだ4つの襲撃事件で、殺人や組織犯罪処罰法違反などの罪に問われている特定危険指定暴力団「工藤会」トップで総裁の野村悟被告(77)に控訴審判決が下された。一審の死刑判決を破棄し、言い渡されたのは無期懲役だった。
「一審では野村被告が4つの事件すべてで『首謀者』とされましたが、控訴審では『意思決定のあり方は不明』と判断されました。一審の判決後、野村被告や『工藤会』ナンバー2の田上不美夫被告(67)らは弁護団を解体。多くの死刑求刑事件などを手掛けた敏腕弁護士を選任していました。控訴審で判決が覆り安堵したのか、野村被告は裁判長に対し深々と一礼しています。
一方で法廷は異様な雰囲気でした。野村被告と田上被告が入廷すると、裁判長が冒頭に『不規則発言をしたら即時退廷を命じます』と警告。傍聴者のボディチェックは入念に行われ、法廷内にも警備員が配置されたんです。両被告は最高裁に上告しています」(全国紙司法担当記者)
福岡地裁101号法定ーー。
それまで落ち着いた様子で裁判長の発言を聞いていた暴力団トップの様子が、主文を告げられると一変した。証言台近くの長イスから立ち上がると、裁判長をこう威嚇したのだ。
「公正な裁判をお願いしていたんだけどねぇ。こんな裁判あるんか……。アンタ、生涯このことを後悔するぞ!」
ともに審理されていたナンバー2の被告も、退廷直後に言い放った。
「ヒドイなぁ、アンタ……。足立さん!」
’21年8月24日、福岡地裁(足立勉裁判長)で重大な判決が言い渡された。「工藤会」トップの野村被告を求刑通り死刑。ナンバー2の田上被告を無期懲役としたのだ。
今回の裁判で、野村総裁らが退廷直後に言った『生涯後悔するぞ』という言葉を聞くと背筋が凍ります。わざわざ、裁判長の名前まで出して威嚇したんですよ。残った部下に対するメッセージ、ととらえられても仕方ないんじゃないでしょうか……」