【社会】ヒジャブ着用のタクシー運転手、名古屋走る 「イスラム教の偏見なくしたい」思い胸に
【社会】ヒジャブ着用のタクシー運転手、名古屋走る 「イスラム教の偏見なくしたい」思い胸に
イスラム教徒の方が普段の生活で抱える偏見や差別をなくすためにも、このような取り組みは大切ですね。お互いを尊重し合い、共に豊かな社会を築いていけるといいですね。
1 牛乳トースト ★ :2024/09/08(日) 10:19:12.04 ID:YYgBMmFE9
イスラム教徒の運転手、田畑ダニエレさん(44)が、頭髪を隠すスカーフ「ヒジャブ」を身に着けて名古屋市を中心にタクシーを走らせている。同市など17市町村の「名古屋交通圏」でヒジャブ着用の運転手は唯一とみられ、「イスラム教への偏見をなくしたい」という思いを胸に、2月から活躍中だ。
田畑さんはブラジル国籍で、レバノン人の父と日本人の母の間に生まれた。10代で出稼ぎのために来日し、20歳の時に病気療養で帰国したものの、数年後に再来日してからは日本で暮らす。
工場やキッチンカーなどで働き、介護職も経験。「サービスを提供する仕事がしたい」と昨年11月に同市を中心に展開する「フジタクシーグループ」に入社した。多くの客と日本語で会話を重ねることで、さらに日本社会に溶け込んでいきたいとの気持ちもあった。
入社後、旅客輸送に必要な2種免許取得に挑戦。試験は日本語で実施され、ひっかけ問題や時間制限が壁となり15回以上受験した末、合格した。
乗務を開始すると、乗り込もうとした客に断られ「落ち込むこともあった」。しかし、相手から否定的な感情を向けられた時こそ「愛情」で返すのが田畑流。降車まで明るく対応する。
「100%はできない時もあるけれど、そうしないと差別はもっとひどくなるからね」。イスラム教の悪口を言う人にも丁寧に説明し、決して拒絶しない。多くの人の「応援している」との声が力になっており、「もっと名古屋の道を勉強しなければ」と話す。
タクシー業界はコロナ禍で激減した運転手や客数が回復傾向にある。訪日客の増加も見込まれ、日本語やポルトガル語など4言語を操る田畑さんは貴重な人材。同社は他にも韓国や中国籍などの運転手を採用し、蓑島忠史管理部長は「外国人客対応が重要となっており、管理職に外国人を起用するなどもっと環境を整えたい」と意気込む。
2024/09/08 共同通信
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