【社会】ソフトバンク、企業や政府機関、自治体向けの衛星通信サービスを12月より提供開始
【社会】ソフトバンク、企業や政府機関、自治体向けの衛星通信サービスを12月より提供開始
ソフトバンクは9月3日、国内の企業や政府機関、自治体向けに、高品質な衛星通信サービス「Eutelsat OneWeb」の提供を12月に開始することを発表した。
「Eutelsat OneWeb」は、低軌道衛星から電波を発射することで、高速かつ低遅延な通信を実現するサービス。ソフトバンクはこのサービス展開において、規定の通信速度を保証する帯域保証型の通信サービスなど8種類のプランを提供する。
同サービスはソフトバンクの閉域網サービス「SmartVPN」を利用でき、ニーズに応じて高セキュアな通信サービスを提供可能。これにより、電波が届きにくい地域での建設機械の遠隔操縦や作業の遠隔監視、帯域保証型の安定した通信による映像伝送や遠隔作業、災害時における高セキュアな通信回線の確保といった場面での活用が期待できる。
なお、サービスの提供に先駆け、防衛省・自衛隊による災害復旧活動などにおける「Eutelsat OneWeb」の活用の可能性について、共同で検証を実施しているという。
ソフトバンクは「Eutelsat OneWeb」の提供に向けて、アンテナの包括免許として、7月2日に関東総合通信局からVSAT地球局および携帯移動地球局の包括免許を国内通信事業者として初めて取得。また、Eutelsat OneWeb社は8月6日に総務省から地球局(ゲートウェイ局)の免許を取得したという。
ソフトバンクは、「Eutelsat OneWeb」に加え、宇宙空間や成層圏から通信を提供するHAPS(成層圏通信プラットフォーム)などの非地上系ネットワーク(NTN)ソリューションをニーズに合わせて提供し、あらゆる場所でさまざまな通信がシームレスにつながる環境をつくり、社会に貢献することを目指すとしている。
提供プランは、最大通信速度内での利用で100GB・250GB・500GB・1TBのデータ容量から選択できる「データ容量選択プラン(ベストエフォート型)」、規定の通信速度での利用でデータ容量が無制限の「データ容量無制限プラン(帯域保証型)」、データ容量選択プランよりさらに大容量の1.5TB・3TB・6TB・12TBから選択できる「データ大容量選択プラン(ベストエフォート型)」、25GB・50GB・100GB・250GBのデータ容量を選択して、複数の拠点でシェアすることができる「データ容量シェアプラン(ベストエフォート型)」から利用目的に合わせて選択できる。
(早川厚志)