【自民党総裁選】小泉進次郎氏の“盟友”が裏切りのコバホーク推し・・・福田達夫元総務会長 「小泉進次郎は中身のない人間だ」
【自民党総裁選】小泉進次郎氏の“盟友”が裏切りのコバホーク推し・・・福田達夫元総務会長 「小泉進次郎は中身のない人間だ」
だが、そこに見えた、ある“異変”を、前出の政治担当記者は指摘する。
「小林氏の立候補表明会見には、24名の議員が同席したのですが、そのなかにはかつて小泉氏の“盟友”とされていた、福田達夫元総務会長の姿があったんです」
小泉氏の父は、いわずと知れた小泉純一郎元首相。そして福田氏も、父は福田康夫元首相で、祖父は福田赳夫元首相という、両者とも政界の“サラブレッド”だ。
「小泉氏が党の農林部会長時代に、福田氏は部会長代理を務め、農協改革を進めたことをきっかけに、仲がよくなりました。6年前には、自民党若手有志30人による勉強会『2020年以降の経済社会構造会議』で、小泉氏が会長代行、福田氏は幹事長を務めるなど、2人の関係は強固なものだったんです。
2019年5月の産経新聞のインタビューで、福田氏は『小泉進次郎さんが首相になるのは10年後ぐらいだと思います。ポスト安倍ではなく大事に育ててもよいのではないでしょうか』と語り、気遣いを見せていたほど。
最近でも『小泉進次郎内閣が誕生した際は、女房役の官房長官は達夫だな』とまでいわれていたほどだったんですが……」(同前)
しかし今回、福田氏は小泉氏を裏切る形で、小林氏の支持にまわったということだろう。2人の間に、何があったのか。
政治部デスクは「じつは3年ほど前に、福田氏が小泉氏から離れたと聞いています」と話し、こう解説する。
「進次郎氏が環境大臣時代、政府が定める2030年度の『温室効果ガス削減目標』について、自民党として“裏の交渉”ができず、『(46%という)目標値が、おぼろげながら浮かんできた』と発言したあたりで、福田氏は周囲に『中身のない人間だった』と語り、距離を置くようになったそうです。
今回、小林氏を支持することは、数カ月前から決めていたとのことです。いまは安倍派の当選同期組に、小林陣営に加わるよう働きかける中心人物になっているほか、陣営の選挙戦術を決める幹部会議のメンバーにもなっています」
戦国時代さながら、“盟友”が袂を分かって争う自民党総裁選。「日本の未来」をいい方向に変えることになればいいが……。