【社会】「義務なのに…」チャイルドシート、5歳になると着用率が激減のわけは? 専門家が指摘する理由と危険性
【社会】「義務なのに…」チャイルドシート、5歳になると着用率が激減のわけは? 専門家が指摘する理由と危険性
「義務なのに…」チャイルドシート、5歳になると着用率が激減のわけは? 専門家が指摘する理由と危険性 道路交通法で6歳未満へのチャイルドシート着用が義務づけられているにもかかわらず、5歳になると着用率が激減することが、長野県警のまとめで分かった。0… (出典:信濃毎日新聞デジタル) |
◼5歳で半減
長野県警交通安全対策室のまとめによると、2014~2023年に自動車事故でけがをした0~5歳の649人のうち、0~1歳は87%がチャイルドシートを着用していたが、5歳の着用率は61%。代わりに大人用のシートベルトを着用が24%、なにも着用せずに座っていた子は16%だった。
5歳の着用率の低さは全国共通の傾向だ。警察庁と日本自動車連盟(JAF)の調査によると、2023年の着用率は0歳が92%だった一方、5歳は56%とほぼ半減。この一因として、警察庁や民間企業などでつくる「シートベルト・チャイルドシート着用推進協議会」(東京)は、新生児から使っていたチャイルドシートが窮屈になることを挙げる。
◼あと1年なのに…?
座面が回転して子どもを乗降させやすく需要も高い「回転式」は、新生児から4歳まで使えるものが主流。5歳頃になると体格に合わなくなってくるため、法定義務の年齢を知らずに「チャイルドシートは卒業でよい」と判断したり、知っていても「あと1年なのにもったいない」と買い替えずに大人用シートベルトなどで済ませたりする保護者が多い、と同協議会はみている。
(略)
◼シートベルトや抱っこで代用できる?
JAF長野支部(長野市)の大田彩・事業課長によると、チャイルドシートも大人用のシートベルトも、鎖骨、胸骨、腰骨といった体の硬い部分で衝撃を受け止めることで、致命傷につながりやすい部位への衝撃を避けながら、体が座席から飛び出すのを防ぐ構造になっている。そのため、シートベルトのサイズや位置が体格に合っていないと、事故の時に首や内臓などに強い衝撃がかかる恐れがあり、危険だという。
チャイルドシート代わりに、大人が抱っこした場合はどうか。大田課長によると、時速40キロで衝突した場合、体重の約30倍の衝撃がかかるため、体重10キロの子どもならば300キロに相当する重さになる。到底、大人の腕で支えることのできる衝撃ではなく、体は車内に激しく叩きつけられ、フロントガラスを突き破って車外に飛び出すこともある。
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[信濃毎日新聞]
2024/8/9(金) 7:10