【兵庫】県知事の告発文書問題に関連して2人目の職員死亡、3カ月公表せず「家族の意向で公表していなかった」
【兵庫】県知事の告発文書問題に関連して2人目の職員死亡、3カ月公表せず「家族の意向で公表していなかった」
斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書の中で、業務を理由に療養中だと言及されていた職員の男性が4月に死亡していたことが24日、関係者への取材で分かった。自殺とみられる。県は個人情報保護を理由に3カ月にわたり公表していなかった。すでに文書を作成した元幹部の死亡が判明しており、3月末に文書問題が浮上して以降、2人の職員の死亡が明らかになった。
関係者によると、男性は4月20日に死亡。男性の子どものために職場の有志で「遺児育英資金」を集めようとする動きを県幹部が止めていたという。7月23日に県職員向けのサイトに訃報が掲載され、今後、遺児育英資金の手続きも進められる。
斎藤氏は24日の記者会見で「遺族の意向で公表していなかった」と述べた。
元西播磨県民局長の男性が3月中旬に作成した斎藤氏のパワハラ疑惑などを告発する文書には、昨年11月のプロ野球阪神とオリックスの優勝パレードに関わる経費を巡る不正疑惑が挙げられ、担当課長だった男性が業務により疲弊し、療養中だという趣旨の記載があった。