「友達の家に遊びに行けない」小学生が急増中 都会に住む親が行っちゃダメと禁止する理由とは?
「友達の家に遊びに行けない」小学生が急増中 都会に住む親が行っちゃダメと禁止する理由とは?
突然、息子の友達の母親からこんな謝罪をされ、Aさんは面食らった。東京・中央区に住む50代の自営業者であるAさんは、妻と小学校3年生の息子と3人家族だ。
教育熱が高く中学受験も盛んな地域だが、子どもたちの「遊び方」にも独特のルールがあることにAさんは驚いた。
「息子が小学校に入ってしばらくしてからのことです。休日に近所の公園で遊んでいたのですが、息子が友達を『ウチで遊ぼうよ』と誘ったようなのです。
その流れで、いきなり7人くらいの友達を家に連れてきたことがありました。私も妻も飲み物やお菓子を出したりして、その日は何事もなく終わりました。
ところが彼らは帰宅して、ご両親に『今日、友達の家に行ったよ』と報告したのでしょう。その後、大騒ぎになってしまったのです」
小学校に入学したばかりだった時期だったので、Aさんの妻の“ママ友ネットワーク”は保育園時代ものがほとんどだった。
ところが遊びに来た友達の中には、別の保育園から来た子や、幼稚園から来た子も含まれていた。
そのため、ネットワークに入っていない親からは「見知らぬ親子の家にお邪魔してしまった」ことが大きな騒動になったという。
「その中の1人のお母さんが、とにかく私たちにお礼を言わなきゃと思われたのでしょう。LINEやSNSをフル稼働させて、私たちのことを知っている人はいないかといろんな人に聞いてまわったようです。
結局、妻のママ友に“共通の知人”がいたようで、そのママ友を通じて丁寧なメッセージをいただきました。
そして、その子はその後、わが家には来なくなりました。息子が誘っても『ママに友達の家に行っては駄目だって言われている』と答える友達もいるようなので。私たちの時代とは意識が大きく違うのだなと思いました」
【中略】
もちろん、時代が変わったといえばそれまでかもしれない。昭和なら自宅でお菓子やジュースを子どもたちに出すことは何ら問題なかったが、今はそれですらトラブルに発展する可能性がある。
「遊びに来た友達のご両親がお菓子やジュースを摂ることにどんな考えを持っているかわからない。
だから簡単には出せないようになってしまいました。それこそ何らかのアレルギーを持っているかもしれない。
子どもの友達が遊びに来ると、身構える親は増えているのではないかと思います」(Aさん)
公立小学校で23年間教員を務めた、教育評論家の親野智可等氏はこう話す。
「子どもにとって“自分の家”は世界の全てです。ところが友達の家に行くことで、わが家の当たり前は友達の家では当たり前でないことに気づきます。
言葉遣い、礼儀作法、食事、何もかも違います。子どもにとってはまさに多様性を学ぶ貴重な機会であり
彼らが友達の家に遊びに行くことは、大人が海外旅行や留学をしたりすることと同じと言えます」
続きはYahooニュース AERA
2024/07/18 7:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/c8b328f95bba6a399a48bf3c85209cde059ee19f
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