生徒会選挙の演説で「教頭のマネ」 教頭は”侮辱”と捉え激怒、不適切な言動…停職3か月の懲戒処分
生徒会選挙の演説で「教頭のマネ」 教頭は”侮辱”と捉え激怒、不適切な言動…停職3か月の懲戒処分
MBSニュース5/28(火) 15:37配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/e96458a6faa300ed9a69fa76ef214c0fb27dd206
大阪府教育委員会は、生徒に対して不適切な言動があったとして、和泉市の義務教育学校の教頭を停職3か月の懲戒処分としたと発表しました。
府教委によりますと、男性の教頭(46)は、去年10月、勤務先の学校で行われた生徒会選挙で、生徒会長に立候補していた8年生(中学2年)の男子生徒が演説をした際に、教頭のしぐさやしゃべり方をまねた内容を盛り込んだことに憤り、次の日に生徒を呼び出して「この件で休んだら休業損害を払ってもらう」「鑑別所に行く場合もある。高校に行けなくなる」などと言ったということです。生徒は涙を流して謝罪し、教頭は一度「許したる」と述べたものの、その演説で他の教員を揶揄するような発言をしていたことをのちに思い出し、生徒を呼び出してその教員に謝罪させたということです。
また、母親がたまたま学校を訪れ、教頭に演説の感想を聞いた際にも「不愉快でした」と話し、演説の内容を母親も一緒になって作ったことを知って母親に対しても、「大人がすることではない」「休業損害を請求することもある。訴えることもある。そうなったら結局お金で解決することになったりする」などと怒りをぶつけました。
その後教頭は、男子生徒を生徒会に関わらせるべきではないと考え、校長が出張中に生徒会役員として当選したことを伝える結果表を勝手にはがし、男子生徒の名前が消されたものに貼り替えるとともに、終礼で教職員に対し、男子生徒が生徒会から退くことを周知しました。
母親が教頭から受けた言動をまとめた手紙を校長に渡し、校長と前の副校長が母親から直接話を聞いたことで、教頭の一連の言動が判明。男子生徒はショックを受けて1日学校を欠席したほか、「教頭がいるので学校に行くのが怖い」などと話しているということです。これを受けて、教頭は、自宅待機や市の教育センターで勤務しているということです。
府教委の聞き取りに対し教頭は、男子生徒の演説を「教頭である私への侮辱だと思い、必要以上に叱責をしてしまった」「(保護者に対しては)大人がすることではないと思い、怒りがこみ上げ、冷静な対処ができなかった」などと話しているということです。