中条きよし議員の60%“高利貸し”疑惑、当初60%で金利370万円支払い→契約書更新して金利欄は空欄に

中条きよし議員の60%“高利貸し”疑惑、当初60%で金利370万円支払い→契約書更新して金利欄は空欄に

「こんなことになって、中条さんには本当に申し訳ないと思っています」

と語るのは、中条議員から1000万円を借りたA氏その人だ。

「たしかに、私は中条議員から1000万円を借りましたし、『週刊ポスト』から取材を受けました。ただ、記事のニュアンスは私の認識とはかなり違います」

A氏は当時、妻が妊娠中で生活費が足りず、旧来の仲である中条議員に金銭的な助けを求めたという。

「もちろん、金額が金額ですから、金利の話にもなりました。当初、中条さんは『金利は100%』とおしゃってましたが、これはさすがに冗談だったと思います。いちおう60%ということで、まずは50万円ずつを2021年2月から6月まで支払い、7月からは中条さんにお願いして半分の25万円ずつ支払うことになりました。これまで総額で、370万円くらいは金利としてお金を渡しているということになります」

A氏が語る金利の支払い経緯については「週刊ポスト」が報じているとおり。であれば、報道が正しく、中条議員が高利貸しをおこなっていたのはゆるぎのない事実となる。だが、ここから事態はさらに複雑になる。

「じつは、最初の契約以後、2回ほど、契約書の更新をおこなっているんです。最初は生活費ということでお金を借りていましたが、返済すべくいろいろな投資案件を見つけては、中条議員に説明していました。ですから途中からは、単なる金銭貸借というよりも、投資という意味合いのほうが強くなっていたのです。中条さんは、元本の返済を強く求めてきたので、私が持っている、日本に進出してきたある飲食店の未公開株を相談しました。もしもこの株が株式上場などで売却できた場合、その売却益を返済に回すという特約をつけたんです。そして、この未公開株について記載がある契約書には、中条さんが主張するとおり、実際に金利のところに数字が書かれていません」

そう言ってA氏が提示する契約書は、たしかに1000万円の貸付や、2022年12月20日付けで記された双方のサインと捺印。さらに、売却益に関する特約条項も書かれている。しかし、金利の欄は空欄のままだ。

「中条さんはこの契約書をもって、60%の金利を受け取っていた事実はないと主張されているのだと思います。となれば、私がすでに支払った370万円は元本の返済に当たるということなのでしょうか……。とにかく、私が借りておいて、いまだにお返しできていないのは事実です。そのうえ、このような騒ぎになっているのは本当に申し訳ない。少しずつでも返済できていければと思っています」

続きを見る