【社会】ほぼ「富裕層」?50歳で「月給75万円」…「国家公務員夫婦」のお給与事情

【社会】ほぼ「富裕層」?50歳で「月給75万円」…「国家公務員夫婦」のお給与事情

50歳で月給75万円ということは、給与以外にも手当やボーナスなどでさらに収入があるのでしょうか?非常に興味深いです。

内閣官房内閣人事局『国家公務員の給与』(令和5年版)などから、国家公務員夫婦のお金事情についてみていきましょう。

実は富裕層に近い「国家公務員カップル」のお金事情

国家公務員同士で結婚した「国家公務員夫婦」は富裕層にあたるのでしょうか? 富裕層の定義や「国家公務員夫婦」のお金事情をみていきましょう。

富裕層・準富裕層の定義は?

富裕層・準富裕層の定義にはさまざまなものがありますが、最も一般的でわかりやすいものは、株式会社野村総合研究所の「世帯の純金融資産保有額」をもとにした定義でしょう。

■純金融資産保有額による階層の定義

純金融資産保有額が5億円以上…超富裕層

純金融資産保有額1億円以上~5億円未満…富裕層

純金融資産保有額5,000万円~1億円未満…準富裕層

純金融資産保有額3,000万円~5,000万円未満…アッパーマス層

純金融資産保有額3,000万円未満…マス層

出所:株式会社野村総合研究所

国家公務員夫婦の平均給与

内閣官房国家公務員の給与モデルを、下記のように示しています。

国家公務員の給与モデル

係員(25歳)…月額19万6,900円(年間給与321万3,000円)

係長(35歳)…月額27万4,600円(年間給与454万1,000円)

本府省課長(50歳)…月額74万9,400円(年間給与1,260万1,000円)

出所:内閣官房内閣人事局 国家公務員の給与(令和5年版)より作成 

国家公務員は能力の高い人材が集まっているうえにポストの数が非常に少ないため、なかなかこの給与モデルのようにはいきませんが、とんとん拍子に出世できたケースを想定してみてみましょう。

金融広報中央委員会『家計の金融行動に関する世論調査令和5年)』によると、年間手取り収入のうち平均貯蓄割合は11%。25歳から34歳の間を年収321万3,000円、35歳から49歳までの間を年収454万1,000円、50歳から60歳の間を年収1,260万1,000円で考えたとき、夫婦2人で5,254万8,320円貯蓄することができます。

順調に出世できた場合、国家公務員夫婦は普通の世帯が貯蓄に回しているように収入を貯蓄に回すだけで準富裕層の層に入ることができるのです。

金融資産「1億円」に到達するか?

公務員夫婦が受け取る退職金の平均額

退職金の金額は、退職事由や勤続期間に応じて異なります。算定の方法は下記のとおりです。

公務員が受け取る退職金の計算方法 退職手当額 = 基本額 + 調整額 基本額 = 退職日給料月額 × 退職理由別・勤続年数別支給率 調整額 = 調整月額のうちその額が多いものから60月分の額を合計した額

令和5年12月発表の内閣官房内閣人事局『退職手当の支給状況』によると、国家公務員のうち、常勤職員が定年まで勤めた場合の退職金平均額は約2,112万円です。

公務員夫婦の場合、この金額の倍額を受け取ることになるため、4,224万円です。

先ほどの想定額に加えた場合、9,478万8,320円となります。投資など運用次第では1億円にも到達するでしょう。

上記のように、高給取りで将来も安泰にみえる国家公務員ですが、過度な残業が長らく問題視されています。労働時間の上限規制の強化や労働環境の改善など、改善を目的とした取り組みもおこなわれてはいるものの、実際の状況は部局や職種によって異なります。

そんな実態を把握して、それでも「富裕層に近づきたい!」という方は公務員への就職・転職を目指す……というのも、考えられる選択肢のひとつかもしれません。

(※写真はイメージです/PIXTA)

(出典 news.nicovideo.jp)

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