【社会】プリンや眼鏡レンズの出荷停止、システム障害の影響長期化…企業のDXに立ちはだかる障壁とは

【社会】プリンや眼鏡レンズの出荷停止、システム障害の影響長期化…企業のDXに立ちはだかる障壁とは

出荷停止やシステム障害は企業にとって大きな負荷となるが、そうした課題に対応することで新たな成長機会も見出せるかもしれない。

1 ぐれ ★ :2024/05/15(水) 16:30:47.08 ID:OmUyi0Hk9

※読売新聞
2024/05/15 11:00

 システム障害が企業活動に及ぼす影響が深刻さを増している。身近な商品の出荷停止や納期延長を余儀なくされるケースが相次ぐ。

 気がかりなのは、問題が明らかになってもすぐに解消されず、影響が長期化している点だ。企業の基幹システムを巡っては、デジタル変革を阻害する「2025年の崖」と呼ばれる問題も指摘されている。何が起きているのだろうか。

6月再開めざす

 「システムトラブルが発生した影響により、全国で『グリコ』『キリン』の商品の納品が滞っております。ご不便、ご迷惑をおかけし、申し訳ありません」

 この週末、買い物に立ち寄った近所のスーパーにはそんな「おわび」が掲示されていた。

 江崎グリコは5月1日、基幹システムの障害によるチルド食品(冷蔵品)の出荷停止期間を延長すると発表した。対象は「プッチンプリン」「カフェオーレ」など17種類で、5月中旬を目指すとしていた再開を6月に先送りした。影響は、販売委託を受けていたキリンビバレッジの「トロピカーナ」などにも及んでいる。

 システム障害は4月に起きた。調達や生産、物流などの情報を統合するERPと呼ばれる基幹システムを4年がかりで構築し、4月3日に全面的な移行を実施したところ、切り替えに伴うシステム障害が発生。全国の物流センターで出荷業務に遅滞が生じたという。

 江崎グリコによると、システム上の在庫とセンターの実在庫が一致しないなどの問題が確認された。生菓子や飲料といったチルド食品は賞味期限が短く、店頭での回転が速い。タイムリーかつ緻密な在庫管理が求められることも問題を複雑化させた。

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