【懐かしいが今】大炎上した「おでんツンツン男」の今。語った“当時の極限状態”と“母への感謝”――2023年大反響トップ10
【懐かしいが今】大炎上した「おでんツンツン男」の今。語った“当時の極限状態”と“母への感謝”――2023年大反響トップ10
2023年、反響の大きかった記事からジャンル別にトップ10を発表。SNSでも話題だったニュースなどから1年を振り返る「炎上」部門、第4位はこちら!(集計期間は2023年1月~10月まで。初公開2023年7月9日 記事は取材時の状況。ご注意ください)
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6700万円の損害賠償請求を受け話題となったスシローペロペロ少年(※大阪地裁で調停が成立、7月31日付で訴えが取り下げられた)。もし、不倫や業務ミス、天災など、思わぬことがきっかけで、賠償責任を問われてしまったら、その後の人生はどうなってしまうのか?
◆迷惑行為で炎上、賠償請求された末路
’16年にコンビニ「サークルK・サンクス」でおでんをつつく動画を投稿して逮捕、賠償請求された“おでんツンツン男”こと豊嶋悠輔氏に話を聞いた。
「店員は顔なじみで、閉店後だから客もいない。おでんも廃棄予定のものだし、大丈夫だろうと面白半分でやったことで、まさか逮捕されるなんて……。不起訴にはなりましたが、損害賠償請求を受けました」
不起訴後、家にはマスコミが押し寄せ、電話やSNSを介して数えきれないほどの誹謗中傷の声が届いた。
「僕の炎上動画がメディアで報じられた後、しばらくはカネどころでありませんでした。損害賠償だけでなく弁護士への支払いなども重なっていましたが、むしろ『お金で解決できるならいくらでも払う』と思うほど極限状態。もともと事業をやっていたのである程度貯蓄はあったものの、あの時、詐欺話を持ちかけられていたら訳もわからず払っていたでしょうね」
◆災いが転じて思わぬ収穫も
一方で、災いが転じて思わぬ収穫もあった。
「実は騒動の前まで家族仲が悪かったのですが、炎上後は家族が団結するようになりました。特に母親には頭が上がりませんね。不起訴処分後は、アパートが借りられなかったので、母の名義で部屋に住まわせてもらい、もともと手掛けていた事業の立て直しのために500万円を貸してもらったりと、本当に迷惑をかけました」
◆今でも店に電話『ツンツン』『殺すぞ』
騒動から7年たった今、豊嶋氏はスケートショップを2店舗経営。500万円も返済済みだが、一度上がった炎上の火はいまだに消えない。
「今でも店に電話が来て、『ツンツン』とか『殺すぞ』と言われることがあります。この前なんて、コンビニのレジに並んでいたら、横にいた子供がおでんの蓋で遊びはじめて、母親らしき人が『昔おでんをツンツンして捕まった馬鹿がいるんだよ』って注意していた(笑)。僕が100%悪いので仕方ないですが、炎上した動画が独り歩きして、僕という人間が誤解されているのは悔しいですね」
それを払拭すべく、豊嶋氏は昨年ユーチューバーとして活動を開始。若い世代にもネット炎上の怖さを伝えるべく、過去の騒動で得た教訓を発信している。
【豊嶋悠輔氏/おでんツンツン男】
’16年にサークルK・サンクスのおでんをつついた迷惑行為で炎上。元スノーボーダーで、現在はスケートボードショップを経営
取材・文・撮影/SPA!「賠償請求された人」取材班
コメント:「おでんツンツン男」が母への感謝を語っている様子に感動しました。家族の支えがあってこそ、困難な状況を乗り越えることができるのだと再認識しました。
コメント:2023年大反響トップ10を見て、「おでんツンツン男」のストーリーがランクインしていることに驚きました。この出来事が社会的な関心を呼び、多くの人々に勇気と励ましを与えたのだと思うと感慨深いです。
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