【テレビ】日テレ「イッテQ!」に蔓延する驕りとコンプラ不全 コンゴ民主共和国大使館が放送内容に激怒
【テレビ】日テレ「イッテQ!」に蔓延する驕りとコンプラ不全 コンゴ民主共和国大使館が放送内容に激怒
日テレ「イッテQ!」に蔓延する驕りとコンプラ不全 コンゴ民主共和国大使館が放送内容に激怒
日本テレビ系の人気バラエティー番組「世界の果てまでイッテQ!」で、今月3日に放送されたイモトアヤコ(38)が世界各国の自然を追いかけ紹介する人気コーナー「珍獣ハンター」で問題が起こっているという。
番組内で放送したVTRが、事前に申請されていた内容と大きく異なり、コンゴ民主共和国大使館が激怒していると「現代ビジネス」が伝えている。
制作サイドは、当初は、「観光プロモーションとなる内容で美しい自然を放送したい」と申告していたというが、実際に放送されたのは、同国のプロレス興行にイモトが出場するなど、特に、首都キンシャサでのロケは治安の悪さを強調する内容だった。
「自然の映像はほんのごく一部で、伝統的な胃薬がほぼ土だとか、呪術とプロレスをかけ合わせた『ブードゥープロレス』に挑戦するとか、最後はイモトが嫌いな蛇が登場するなど、おふざけの内容がことさら目立った。正直、オンエアを見ると、コンゴ民主共和国は治安が悪くて汚いという印象しか残らない内容でした」(テレビ誌デスク)
記事では、大使館サイドと日テレの関係者が、放送3日後に面会し、日テレサイドは謝罪したと伝えているが、永田町関係者はこう話す。
「今後、火消しができずに国際問題に発展する可能性は否定できません。しかし、当の日テレサイドは悠長に構えたまま。それこそ週刊誌にスッパ抜かれるまで何もしていなかったというのが現状です。国際問題となれば、日テレという一企業の話では収まらなくなってくる」
しかし、大使館の職員も過去の「イッテQ」を視聴していれば「NHKスペシャル」のようなマジメな報道番組ではなく、芸人が多数登場する娯楽バラエティー番組であることはわかったような気もするが……。
「番組をよく知らないスタッフが申請書に記載された内容のみで判断したと考えられます。もし、リポーター役のイモトがセーラー服姿でプロレス挑戦や治安が悪い場所でのロケなどを申請していたら、当然、許可されなかったはずですから」(前出の永田町関係者)
■日テレは不祥事ばかり…
そうしたなかコンゴ民主共和国は苛立ちを隠せないでいるという。
「大使館からの抗議に対しては、一度、謝りに来たきり。対処すると言っていたがその後の音沙汰は一切ないようです。現在、正式な外交ルートを通じ大使が外務省に抗議する準備を始めているようだ。また、BPOへの提訴も検討しているそうです」(事情通)
それにしても、ここのところ、日テレはまさに不祥事続き。
昨年11月に系列ネット局で発覚した「24時間テレビ」のチャリティー募金着服事件、今年1月には映像化を巡りトラブルに発展し、最終的に原作者が命を絶ってしまったドラマ「セクシー田中さん」事件など、枚挙にいとまがない。日テレ関係者はこう話す。
「おごりですよ。人気番組である『イッテQ』は何をしても許されるかのような意識がある。実際、同番組は、過去に、宮川大輔の祭りやらせ事件やロッチ・中岡が骨折事故などを起こしましたが、局内では何のおとがめもない。制作部門で、日テレの執行役員を務める人物がいるためコンプライアンスの抑制が利いていない状態のようです」
正式な国際問題になって初めて日テレはまた、「セクシー田中さん」事件同様、調査委員会を設置するのかもしれない。