【ゲーム】たった4年で4万9980円→7万9880円に…!? PS5の“衝撃的な価格改定”が起きた“納得の理由”
【ゲーム】たった4年で4万9980円→7万9880円に…!? PS5の“衝撃的な価格改定”が起きた“納得の理由”
9/1(日) 17:12
ソニーの家庭用ゲーム機「PS5」の価格が9月2日から8万円弱に値上げされると発表がありました。ゲームファンの間には衝撃が走り、SNSでも関連ワードは軒並みトレンド入り。批判一色といった様相を呈しています。ソニーはなぜ今回値上げに踏み切ったのでしょうか。歴史を振り返りながら検証していきます。
PS5は2020年11月に通常版(4万9980円、税抜き)と、ディスクトレイなしのデジタル版(3万9980円、同)の2種類を発売。その後、2022年、2023年に値上げを行ったのですが、今回は過去2回の倍以上となる1万3000円もの大幅値上げ。通常版はほぼ8万円(正確には7万9980円)、デジタル版ですら7万円(7万2980円)です。あわせて周辺機器も値上がりし、コントローラーは1つで1万円を超える価格(1万1480円)になりました。発売当初はPS5本体に対し、「性能に比べて安い!」と絶賛の声があがりましたが、その頃と比べて通常版が約2万5000円、デジタル版が約2万9000円も値上がりしたのです。
そもそも、従来の家庭用ゲーム機は、年数が経過すると値が下がるのが“常識”でした。実際にPS4の場合は、本体のリニューアルを重ねていきながら、発売から1年11ヵ月、さらにそれから約11ヵ月後のタイミングで、それぞれ5000円の値下げを行ってきました。それだけに今回の値上げに批判が起こるのも仕方ありません。発表後にはネットショップの在庫が即完売。このタイミングで購入を検討していた人たちからすると、ソニーに怒りの矛先を向けたくもなるでしょう。
しかし、ソニーにも言い分はあるでしょう。
プレスリリース に「昨今の世界的な経済情勢の変動などの厳しい外部環境を受け……」とある通り、物価高と円安が重なり、今回の決断に至ったことは想像に易いです。
通常版PS5は米国では発売以来、約500ドル(499.99ドル)で販売され続けています。そんな中、2020年には1ドル100円台で推移していたレートが、今年6月には1ドル160円になるなど、大幅な円安となりました。2020年であれば米国で500ドル、日本では5万円で売れる商品でしたが、1ドル150円まで円安が進行してしまうと……。
そもそも、昨年の新モデル発売の時点で、レートは1ドル150円でしたから、その時に2万5000円の値上げをする選択もあったのです。良く言えば、1年の猶予をくれたとも捉えられるでしょう。逆に、意地悪に言えば、日本市場はソニーにとって世界シェアの1割しかないため、市場が停滞しても、経営的な悪影響は軽微だと判断したのかもしれません。今回の日本の値上げは、ソニーにも日本市場のためにレート以上に価格を下げる配慮、余裕がなくなったーーとも読めます。
今回のPS5の値上げを受けて、ゲームに特化した「ゲーミングPC」が取って代わるという見方も出ていますが、そこは意見が割れるでしょう。PS5と同性能のPCを買おうとすると8万円では到底難しいのが大きな理由です。
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