【社会】派遣社員として30社渡り歩いた女性 正社員の誘いを断り続けた理由を語る
【社会】派遣社員として30社渡り歩いた女性 正社員の誘いを断り続けた理由を語る
派遣社員はときとして理不尽な扱いをされてしまうことがある。東京都に住む40代前半(年収250万円)は
「事務職での時給設定だがwebサイト制作ができるのでお願いされる。時給は事務でも低い方なのであげて欲しいけど言い出せない。時給1500円」
一般事務の枠を超えた業務をこなしているのに、時給が変わらないのは納得いかないだろう。ただ、立場的に時給アップを切り出すのが難しい様子だ。(文:真鍋リイサ)
「お婆さんを雇ってやったのだから感謝しろとでも」
また東京都に住む50代後半の女性(年収400万円)は、派遣社員として「2ヶ月で見切った会社も入れて30社渡り歩きました」と明かす。正社員にならない理由をこう明かす。
「『正社員になりませんか』といわれても、派遣より年収が3割引き程度の正社員ばかり」
正社員になると給料が下がるのなら、派遣社員のままの方が良いという選択だ。「派遣会社には気前よく払うが、個人になるとケチケチ払う」とも不満を語る。正社員になると残業代が出ないというケースもありそうだ。
「今でもギリギリなのにどうやって暮らせというのか。中年女は正社員なら何でも喜んで飛び付くと思われているみたいです」
仮に正社員となっても、年齢によって待遇に差を付けられてしまうという。
「正社員になったとしてもベースアップが他の社員よりずっと低い企業がほどんど。お婆さんを雇ってやったのだから感謝しろとでも」
と怒りをにじませる。女性は自身が辞めた後、困る会社を見てきたようで、本音をこう打ち明ける。
「『私の代わりなどいくらでもいるでしょ』と辞めたあと、その企業から困っていると話をきくといい気分になります」
その上で、「私は次の仕事探す間は無給なのだから、どう思おうが勝手」と吐き捨てるように書いていた。
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