GDP比で世界一の公共事業大国である日本、社会インフラは途上国並みにボロボロ…無計画で無駄な工事多すぎる理由
GDP比で世界一の公共事業大国である日本、社会インフラは途上国並みにボロボロ…無計画で無駄な工事多すぎる理由
世界有数の公共事業大国で、年がら年中どこかしらで道路工事している日本。しかし、実は世界的に見ても社会インフラがボロボロでそのレベルは発展途上国並なのだ。それどころか自然災害における犠牲者数にも世界ワースト上位に位置している。それは一体なぜなのか。
「日本は世界の中でも社会インフラが整っているほうだ」
日本人の多くは、こう信じているのではないだろうか?
しかし、残念ながらそうではない。
むしろ、日本は社会インフラがボロボロで、先進国とはとても言えないほどなのだ。
~中略~
公共事業に関しては、80年代から90年代にかけて「多すぎる」と厳しく非難された。そのため、2000年代の中ごろからは大幅に削減された。
日本は90年代前半には、GDPの6%を超える年もあったのである。防衛費の5倍から6倍の税金が公共事業に投じられていたのだ。
しかし「公共事業の質」を見たとき、そのお粗末さは言語を絶するほどである。
公共事業の受注は、政治家にコネがあるものや地域の有力者を中心に行われる。そこには「公共事業の必然性」などはまったく配慮されていない。ただただ何か理由をつけて公共事業を引っ張ってくるのである。
特定の地域、特定の分野の公共事業だけが繰り返し行われることになる。
だから「巨額の公共事業費を使っていながら、日本のインフラは途上国並み」という事態に陥っているのである。