東京の私立保育園、子どものDNA検査を推奨で母親は絶句…保護者の3割が応じる
東京の私立保育園、子どものDNA検査を推奨で母親は絶句…保護者の3割が応じる
東京都内の会社が運営する二つの私立保育園が、「将来の傾向が分かる」として子どもに遺伝子検査を受けさせるよう呼び掛け、保護者の3割が応じていたことが判明した。
国内の検査会社でつくる団体は、本人が同意できる年齢になるまで待つべきだとして、検査を成人に限るよう自主基準で定めている。この園が検査を仲介した企業は香港にあり、団体には加盟していない。
急激な人口減少を背景に担い手、支えて不足、人材離れが進み、公共セクターを中心に社会の仕組みが行き詰まりの危機に直面する日本。デジタル化、激甚化、温暖化の進展といった新たな社会変化が進む中、それでも変われないニッポンのなぜに迫ります。19日まで連日午前6時にアップ予定です。
「子供の未来を知るチャンス! 子供のDNA検査キット」
2023年9月、ある園児の母親がスマートフォンを開くと、保育園からそんなタイトルのメッセージが届いていた。
知能や性格、身体の特徴まで
「まるで広告みたい」。母親が違和感を抱きながら読み進めると、遺伝子検査を推奨する言葉が並んでいた。
「大切な我が子の成長をサポートする一歩として、子供の個性や可能性を探求してみませんか?」
「子供のDNAには、その個性や身体的な特徴、将来の傾向が含まれています。これを知ることで、教育方針や健康管理に役立つ情報を得ることができます」
保育園が紹介する検査項目は多岐にわたっていた。
「子供の適性や才能の可能性」
「健康に関する遺伝的な特性」
「学習の傾向や興味の方向性」
さらには性格、身体的特徴、音楽やダンスの才能にいたるまで85ページほどのリポートが作成されると書かれていた。
母親は絶句した。「こんな検査を保育園が勧めるなんて。それに親と保育園の判断で、子どもの遺伝子を勝手に調べるのはいかがなものだろうか」