社民党、イオンシネマ車いす問題に関し見解「甘えているのは”合理的配慮”を学ぼうとしない健常者」

社民党、イオンシネマ車いす問題に関し見解「甘えているのは”合理的配慮”を学ぼうとしない健常者」

「今後はこの劇場以外で見てもらえると、お互い、いい気分でいられると思うのですが、いいでしょうか」 
 ある車いすインフルエンサーが、映画鑑賞後に映画館の従業員から伝えられた言葉である。劇場から出るために映画館の従業員に手伝っていただいた後のことだ。本人は、過去にも同様の対応をしていただいたと従業員に伝えたが、従業員からはそのような経験は無いと伝えられた。本人は、冒頭の言葉や過去の事実を否定されたことなどに納得できず、一連の流れをX(旧ツイッター)へ投稿したため発覚した。

【中略】

今回の最大の問題は、解消法に基づく「合理的配慮」が、世間にあまりにも浸透していないことだ。Xへの投稿後、SNS上で「わがままだ」「従業員がかわいそうだ」など、本人への誹謗(ひぼう)中傷があふれかえった。「合理的配慮」を求める障がい者へ罵詈雑言を浴びせる光景は、車いすユーザーの無人駅での乗車をめぐる3年前の問題と同じ構図である。
 法改正により、企業による障がい者への「合理的配慮」は今年4月から義務となった。障がい者が企業に「合理的配慮」を求めることは、わがままではない。

障がい者が「合理的配慮」を求める時に、よく「甘えるな」と言われる。甘えているのは「合理的配慮」を学ぼうとしない健常者だ。

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