小池都知事「元側近」の爆弾告発「学歴詐称疑惑の“隠蔽工作”に手を貸してしまった」、「カイロ大学声明」を作ったA氏も登場
小池都知事「元側近」の爆弾告発「学歴詐称疑惑の“隠蔽工作”に手を貸してしまった」、「カイロ大学声明」を作ったA氏も登場
〈「カイロ大学から、声明文を出してもらえばいいのではないですか」
彼女は私の案を聞いて、ホッとした様子でした。部屋にいたのは1、2時間ほどだったと思います〉
「1952年生まれのコイケユリコ氏が、1976年10月にカイロ大学文学部社会学科を卒業したことを証明する」
「声明:カイロ大学」(以下、「カイロ大学声明」)と題する文書には、こう記されていた。
その効果は絶大だった。新聞・テレビはこの声明を一斉に報じ、学歴詐称疑惑を追及する声は一気に沈静化。都議会では、自民党、共産党、上田令子都議が「小池都知事のカイロ大学卒業証書・卒業証明書の提出に関する決議案」を提出したものの、間もなく自民党と共産党が提出者から離脱。決議案は否決された。
「“隠蔽工作”に手を貸してしまったのではないか」
晴れて小池氏は10日に再選出馬のリリースを流し、出馬会見を開いた。都議会自民党も対抗馬を立てることは無く、迎えた都知事選では366万票を獲得、圧勝で再選を果たした。
だが、しばらくして小島氏の中で疑念が湧いてきた。本当に卒業しているのなら、なぜあんなに憔悴していたのか。都議会の「小池都知事のカイロ大学卒業証書・卒業証明書の提出に関する決議案」を恐れたのはなぜか。単にこれは卒業証書や卒業証明書を見せろと言うだけの話で、むしろ疑惑を晴らすチャンスだったはずだ、と。
「カイロ大学声明」を作った元ジャーナリストのA氏
その人物は、表には出ていないが小池都知事のブレーンを務めていた元ジャーナリストのA氏だ。そして、彼は小島氏に打ち明けた。
「実は駐日エジプト大使館のフェイスブックに上げられたカイロ大学声明は、文案を小池さんに頼まれ、私が書いたんです」
「カイロ大学声明」は、カイロ大学が作成したものではなく、小池氏がA氏に依頼して作ったものだったのだ――。さらに、エジプト大使館のサイトに声明文を掲載することをアドバイスしたのもA氏だった。