小林製薬の「未知の成分」含む紅麹原料、6.9トンが流通先不明…どこまで被害拡大するか見通せない状況

小林製薬の「未知の成分」含む紅麹原料、6.9トンが流通先不明…どこまで被害拡大するか見通せない状況

小林製薬の「紅麹(べにこうじ)」成分入りサプリメントを巡る問題で、健康被害につながる恐れが高い「未知の成分」が含まれる紅麹原料6・9トンの流通先の全容がわかっていない。同社の取引先だけでなく、商社を通じて別の企業にも販売されており、各社は情報収集に追われているが、どこまで被害が拡大するのか見通せない状況となっている。

小林製薬によると、同社は2023年に紅麹の原料を18・5トン生産。自社のサプリ向け2・4トン以外の16・1トンを取引先52社に販売した。このうちサプリ向けの6・9トンに、腎疾患などの症状を起こす可能性が高い未知の成分が含まれるという。残る9・2トンは、着色や風味付けに使う食品向けで、同社は未知の成分は含まれていないとしている。

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