「見た目は男性、心は女性」と説明して女性にわいせつ行為「心は女だから悪い意味はない」 57歳被告に懲役6年判決
「見た目は男性、心は女性」と説明して女性にわいせつ行為「心は女だから悪い意味はない」 57歳被告に懲役6年判決
「自分は性同一性障害で、見た目は男性だが、心は女性」と説明した上で、複数の女性に対し、性的暴行やわいせつ行為に及んだとされる57歳の男。大阪地裁堺支部は3月27日、57歳の被告に懲役6年の判決を言い渡しました。
起訴状などによりますと、渡邉和美被告(57)は2021年3月~5月、「自分は性同一性障害で、見た目は男性だが、心は女性だ。女性に対しては性的関心はない」と騙った上で、次のような行為に及んだとして「強制性交等」と「準強制わいせつ」の罪に問われていました。
具体的には、
▽自らが代表を務める相談支援事業所(泉大津市)の相談支援員の女性(30代)に対し、ラブホテルでマッサージをしていた際に性的暴行を加えた
▽同じく相談支援員の女性(50代)に対し、事務所の床にうつ伏せに寝かせてマッサージをしていた際に、「滑っちゃった」などと言って陰部を触った
▽相談支援事業の利用者の女性(40代)に対し、その女性宅でマッサージをしていた際、「恥骨を探さないと分からない」「バストアップもできる」などと言って陰部や胸部を触ったり、「下着が合っているかを確認する」と称して、臀部を裸にして歩かせたりした。
わいせつの被害にあったと訴える女性(50代)の、裁判での証言によれば、渡邉被告はわいせつ行為に及んだ直後にも、「心は女だから悪い意味はないよ」と発言したといいます。