24時間テレビ、養護施設出身のやす子や養護施設の子供たちにサライ(親の愛と故郷を思い出す歌)を歌わせていた

24時間テレビ、養護施設出身のやす子や養護施設の子供たちにサライ(親の愛と故郷を思い出す歌)を歌わせていた

 児童養護施設で育った子供たちは、テレビ局のオモチャなのか…。

 台風10号が接近する中、SNSやネット掲示板で強行開催が懸念されていた日本テレビの「24時間テレビ」は、番組冒頭から最後まで制作者サイドの「思考停止」をさらけ出した。

(略)

 そんな「24時間テレビ」の思考停止、限界が露呈したのが、バカのひとつ覚えの大円団だった。やす子のゴール後、毎年恒例の「サライ」の大合唱が始まったが、この「サライ」という歌はご存知の通り、夢を抱いて故郷を捨てた人物が、親の愛と故郷を思い出す心情を谷村新司が歌い上げたものだ。

 つまり、日本テレビは視聴者に感動を押し付けるため、ワケあって親の愛も知らず、故郷もない過酷な運命を生きる子供や施設出身者に「サライ」の歌詞「若い日の父と母に包まれて過ぎた柔らかな日々の暮らしをなぞって生きる」と、残酷かつ無神経に歌わせていたのである。前出の児童精神科医はこうも言うのだ。

「家庭の事情で傷ついた子供たちに必要なのは同情や施しではなく、寄り添いと傾聴、困った時に助けを求められる環境、そして支援です」

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