南海トラフ巨大地震注意報による旅行控えにホテル経営者が苦言「経済のことも考えて」「コロナ禍のように給付金が欲しい」

南海トラフ巨大地震注意報による旅行控えにホテル経営者が苦言「経済のことも考えて」「コロナ禍のように給付金が欲しい」

 南海トラフ地震臨時情報の発表にともなう観光業界への影響が表面化している。8日の地震で震度6弱を観測した宮崎・日南市でも市内のテーマパーク「サンメッセ日南」では入場者数が減少しているほか、宿泊施設の予約キャンセルが相次いでいるという。

 日南市の油津地区でホテルを経営するパークデザイン代表の鬼束準三さんはABEMA NEWSの辻歩キャスターの取材にこう話した。

「多くのお客さんをお待ちしていたが、キャンセルの電話が相次いだ。『やはり地震が心配で』という声が多かった。日南という地名や、海沿いであることから、旅行控えをしようとした方がほとんどだ。お盆の時期に入っていた30件のうち、26件はキャンセルになった」

 鬼束さんが経営する宿泊施設は3つ。損失は50万円に上っている。

「こういう状況なのでキャンセル料は取りにくい。無料にさせてもらったので、宿泊料が丸々入ってこない。ハイシーズンなので稼ぎ時で、料金も高めに設定させていただいた分、ダメージは大きい。保険についても調べたが、こうした場合の営業補償はなかった。コロナ禍のように、給付金などの補償があると助かる。気象庁からの発表は人命優先という意味合いだし、間違っていないと思うが、それによって出た経済的な影響についても国の方でやっていただきたいと思う」

続きを見る