性分化疾患の女性ボクサーが母国に今大会初のメダル獲得、試合後に涙を流し訴え「私は女よ!」

性分化疾患の女性ボクサーが母国に今大会初のメダル獲得、試合後に涙を流し訴え「私は女よ!」

性別を巡る問題が議論を呼んでいるアルジェリアのイマネ・ヘリフがハンガリーのアンナルツァ・ハモリに5―0で判定勝ちし、銅メダル以上を確定させ、母国に今大会初のメダルをもたらした。

英紙「デイリーテレグラフ」(電子版)は「イマネ・ヘリフ、五輪メダル確定で『私は女よ』と涙」の見出しで、
ケリフが勝利を収めた後に感情を抑えきれず「私は女性です」と涙ながらに叫んだことを伝えた。

ヘリフを巡っては過去にIBAが昨年の世界選手権で性別適格検査で不合格とした経緯があり、今大会2回戦で対戦し、開始46秒で棄権した相手のイタリア人選手の陣営がヘリフの女性とする性別への疑義を主張。同国のメローニ首相も「公平ではなかった」とコメントする事態に発展していた。

その後、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が3日の会見で「(ヘリフは)女性として生まれ育ち、パスポートも女性と記されている。何年も女性として大会に参加してきた」と疑念を打ち消した、と報じられていた。(写真はAP)

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