「見て見ぬふりは嫌」3月に特殊詐欺防いで感謝状もらった日大生、1ヶ月後に特殊詐欺で逮捕

「見て見ぬふりは嫌」3月に特殊詐欺防いで感謝状もらった日大生、1ヶ月後に特殊詐欺で逮捕

石川県警羽咋署は17日、孫を装い70代女性から現金をだまし取ったとして、詐欺の疑いで、東京都板橋区前野町の大学生、阪部全容疑者(23)=詐欺容疑で逮捕=を再逮捕した。署によると、阪部容疑者は3月、特殊詐欺を防いだとして、神奈川県警に感謝状を贈られていた。署は認否や供述を明らかにしていない。

再逮捕容疑は4月24~25日、他の人物と共謀し、金沢市の70代女性に「同僚の女性を妊娠させてしまい、示談金を支払う必要がある」とうその電話をし、100万円をだまし取ったとしている。阪部容疑者は「代理人」として現金を受け取る役割だった。

4月22日に石川県羽咋市の90代男性に同様のうそを言い、300万円をだまし取った疑いで同月27日、逮捕されていた。

以下、感謝状が送られた際のニュース記事

スマートフォンから漏れ聞こえた会話をきっかけに特殊詐欺の被害を防いだとして、鶴見署は5日までに東京都板橋区の日本大学4年、阪部全さん(23)に感謝状を贈った。

阪部さんは「見て見ぬふりは嫌」と考えたものの、「自分には犯人を信じ切っているおばあちゃんを説得できないのではないか」と思い、110番通報。署員が駆け付け、女性は現金を渡さずに済んだ。受け取り役は現れなかったという。

感謝状を受け取った阪部さんは「通報に迷いはなかった。“おばあちゃん子”として当たり前のことをしただけ」と振り返り、中西実署長は「問題意識を持っていたからこそのひらめき。感謝したい」とたたえた。

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