老化細胞を除去する技術を2040年をめどに開発「2050年頃には100歳まで働き、120歳まで余生を楽しめる可能性」
老化細胞を除去する技術を2040年をめどに開発「2050年頃には100歳まで働き、120歳まで余生を楽しめる可能性」
老化を予防する――。超長寿社会を健康に過ごすための研究が盛んだ。東京大医科学研究所の中西真教授(分子腫瘍学)は2040年をめどに老化細胞を除去する技術の開発に取り組む。
老化の一因とされる、細胞分裂しなくなった老化細胞。近年、加齢とともに蓄積し、臓器や運動器に悪影響を及ぼすことが分かってきた。中西教授は21年、ある酵素が老化細胞を生き延びさせていることを突き止めた。酵素の働きを妨げる薬を使ったマウス実験では、筋力の回復や臓器の機能改善といった「若返り」効果を確認。人への応用を目指す。
中西教授は「2050年頃には100歳まで働き、120歳まで余生を楽しめる世の中になっている可能性がある」と話す。