【新宿タワマン刺殺】スナックママが証言「客からの融資を“もらったもの”だと勘違いしてしまう子は多い」

【新宿タワマン刺殺】スナックママが証言「客からの融資を“もらったもの”だと勘違いしてしまう子は多い」

和久井容疑者は被害女性が経営していたガールズバーに客として訪れ、入れ込むようになったとされる。経営資金として女性に1000万円以上を貢ぐも、冷たくあしらわれるようになり、ストーカー行為を繰り返した末の犯行とみられている。

 水商売の女性が経営のための資金として、客から大金を受け取る。これはよくある話なのだろうか。都内でスナックを経営するママに話を聞いた。

「ホステスが独立して店をオープンすることはよくありますが、大抵は裏にスポンサーの存在がありますね。自分で貯めたお金で開業する子なんて、本当に一部だと思います」

 被害女性は自身でガールズバーやキャバクラを経営していたという。どんなに小さい店でも、オープンには最低でも500万円から1000万円ほどの開業資金が必要となると、先のママは説明する。もちろん、出せる分は自身の蓄えでやりくりするが、スポンサーの存在は不可欠だというのだ。

「私も前に働いていたラウンジのお客さんから300万円ほどを融資してもらい、今のスナックをオープンしました。でも毎月、きちんと返済はしています。夜の店を始める時に、お客さんからの融資を『もらったもの』だと勘違いしてしまう子は多いんですよね。そのあたりの行き違いから、今回のような事件につながってしまったのではないでしょうか」

 容疑者の思い入れの強さと、女性の認識の違いが招いた惨劇だったのかもしれない。

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