ベネッセコーポレーション 「小学生の習い事調査2024」 ランキングTOP3が、親世代「3S」(水泳・そろばん・習字)から子世代「新3S」(水泳・世界の言語・スクールワーク)へ大きく変化
ベネッセコーポレーション 「小学生の習い事調査2024」 ランキングTOP3が、親世代「3S」(水泳・そろばん・習字)から子世代「新3S」(水泳・世界の言語・スクールワーク)へ大きく変化
ベネッセコーポレーション 「小学生の習い事調査2024」 ランキングTOP3が、親世代「3S」(水泳・そろばん・習字)から子世代「新3S」(水泳・世界の言語・スクールワーク)へ大きく変化 | ニコニコニュース
■ 約5人に1人がオンラインのみの習い事を受講 「学校の予習・復習」「語学」などの学習系で
■新たに習い事をするなら、子どもは「プログラミング」保護者は「英会話などの語学」が上位に
株式会社ベネッセコーポレーション(本社:岡山市、代表取締役社長:小林 仁)は、全国の小学生とその保護者3,096組に、習い事の現状や意識、保護者の小学生時代の習い事などについてアンケート調査を実施しました。主な調査結果は以下のとおりです。
■小学生がしている習い事ランキングトップ10
Q:現在、お子さまはどのような習い事をしていますか。 あてはまるものをすべてお選びください。
前回調査を実施した2021年と比較すると、ピアノ、習字、サッカーやダンスなどの実技系の習い事の順位が上昇しています。背景には、学習以外で好きなことを見つけたり、得意なことを伸ばしたりしてほしいという保護者の想いが見受けられます(P4参考情報「習い事の体験に保護者が期待すること」参照)。
今回の調査で新しいことは、2021年にはTOP10圏外だった「野球」が男子で9位にランクインしたことです。近年の大谷翔平選手やWBCでの日本代表チームの活躍の影響があるかもしれません。「小学生がなりたい職業」においても、「野球選手」が、小学生全体では3位・男子のランキングでは2位にランクインしており(P5参考情報「小学生がなりたい職業」)、野球の人気がうかがえます。
全体では「ダンス」が2021年のTOP10圏外から、7位にランクインしています。小学校の学習指導要領で、体育に「表現運動」が組みこまれていたり、最近はダンスを得意とするアーティスト達の活躍を目にする機会も多かったりと、小学生にとって身近なスポーツとなっているのかもしれません。
■今の小学生と、保護者が小学生時代にしていた習い事の比較
今の小学生と保護者が小学生時代にしていた習い事について、割合の差が大きいものをピックアップしました。保護者と比べて習っている割合がもっとも増えたのが「ダンス」で、減ったのは「そろばん」でした。今の小学生は保護者の小学生時代に比べて、それぞれの人数の割合が小さく、特定の習い事への集中傾向も弱いことから、小学生の習い事は多様化しているといえます。
■新たにしてみたい習い事
今している習い事以外に、新たにしてみたい・させてみたい習い事をたずねると、小学生は「プログラミング」、保護者は「英会話などの語学」 が1位という結果になりました。「プログラミング」はともに上位に入っており、2020年度からの必修化で、授業で学ぶことに加え、習い事でも希望が高いようです。
なお、小学生のTOP5は、「なりたい職業」に関する調査結果(P5参考情報「小学生がなりたい職業ランキング」)で上位の「ゲームクリエイター」や「ユーチューバー」、「漫画家・イラストレーター」などの職業に関連して、小学生が習ってみたいと思っているという背景もありそうです。
■オンラインのみで受講する習い事の有無
Q:お子さまはオンラインのみで学ぶ習い事はされていますか。
オンラインのみで受講する習い事をしている子どもは17%でした。
内訳は「学校の予習・復習」が21%、次いで「英会話などの語学」が18%、「計算・漢字」が8%で、学習系の習い事でのオンライン受講が多く見られました。
■調査の結果を受けて
ベネッセ教育総合研究所 主席研究員 木村治生
子どもにどのような才能が眠っているかを知りたい、いろいろな才能を開花させてあげたい――「習い事の体験に保護者が期待すること」の調査結果からは、習い事に対する保護者の方の強い思いがうかがえます。そのような思いがあるからこそ、「習い事をする上で負担を感じること」の結果にあるような障壁があるにもかかわらず、多くの家庭で子どもを習い事に通わせているのでしょう。
そして、保護者の多くは、「その道のプロになる」(32%)といった特別な力をつけることよりも、「集中する力を身につける」(94%)、「努力する姿勢を身につける」(93%)のような何をやるうえでも必要になる一般的な力を伸ばすことを期待しています(数値は「とても期待する」と「まあ期待する」の合計)。このような特定の分野に関係なく、すべての人に求められる力を「汎用的能力」と言います。習い事でなくても構いませんが、小学生の間に何かに熱中して汎用的能力を高めることは、生涯をより良く生きるうえでとても重要です。
そのときに大切なのは、「何を習うか」ではなく、「なぜ習うか」であり、「どのように取り組むか」です。どのような習い事でも、習うことに自分なりの意味を見出し、真剣に取り組めば、さまざまな汎用的能力が育ちます。ご家庭でも、調査結果を参考にしながら、習い事をする意味を子どもが見出し、どのように取り組めばよいかを考える支援をしていただければと思います。
こちらの「ベネッセ教育情報」にも関連記事を掲載しています。
https://benesse.jp/kosodate/202403/20240329-1.html
<2024年 今回の調査の概要>
調査対象:小学1年生~6年生の子どもとその保護者3,096組 子どもの性別 男子:1,548人 女子: 1,548人
調査期間:2024年2月28日~29日 調査方法:インターネットでのアンケート調査
調査項目:子どもの習い事の現状(有無・数・かける時間・費用など)や意識、保護者の幼少期の習い事など
<2021年の調査の概要>
調査対象:小学1年生~6年生の子どもとその保護者1,236組 子どもの性別 男子:618人 女子: 618人
調査期間:2021年6月11日~13日 調査方法:インターネットでのアンケート調査
調査項目:子どもの習い事の現状(有無・数・かける時間・費用・負担に感じることなど)や意識、オンラインでの習い事への受講意向、保護者の幼少期の習い事など
【参考情報】
■習い事の体験に保護者が期待すること
TOP3は「物事に集中する力」「目標に向けて努力する姿勢を身に付けること」「自分の得意なことを伸ばすこと」
Q.習い事の経験を通して、お子様に次のようなことを期待しますか。それぞれについて、もっともお気持ちに合うものをお選びください。(「とても期待する」「まあ期待する」「あまり期待しない」「まったく期待しない」の4段階)※グラフは「とても期待する」「まあ期待する」の合計
■習い事をする上で負担や不安を感じること
Q.習い事をしていて、保護者の方が直近の1年間で負担や不安に感じていることは何ですか。もっともお気持ちに合うものを選んでください。
※小数点第1位で四捨五入しているため合計は100%になりません。
■小学生がなりたい職業ランキング
<全体>
1位 パティシエ・パティシエール 8%
2位 サッカー選手 6%
3位 野球選手 5%
4位 ユーチューバー 4%
<女子>
1位 パティシエ・パティシエール 14%
3位 漫画家・イラストレーター・アニメーター 5%
3位 看護師 5%
5位 医師 4%
<男子>
1位 サッカー選手 11%
2位 野球選手 9%
3位 ユーチューバー 6%
4位 ゲームクリエイター 5%
5位 警察官 4%
配信元企業:株式会社ベネッセホールディングス
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