コンビニの“セルフレジ導入”で転職を決意した女性の怒り「ほとんど出勤できなくなって収入が激減」
コンビニの“セルフレジ導入”で転職を決意した女性の怒り「ほとんど出勤できなくなって収入が激減」
コンビニの“セルフレジ導入”で転職を決意した女性の怒り「ほとんど出勤できなくなって収入が激減」 | ニコニコニュース
昨年末に発表された「ユーキャン2023新語・流行語大賞」に「X」や「生成AI」、「チャットGPT」などがノミネートされ、改めてIT関連用語に注目が集まっていることがうかがえる。日常生活においても、“デジタル化”が進んでいる状況を目にする機会が多くなった。身近なものでいえば、コンビニなどでのセルフレジや、飲食店での配膳ロボットなどだ。
便利になるのはうれしいことではある。その一方で、急速に進むデジタル化により「自分の仕事が奪われてしまうかも」と危機感を抱く人も……。今回は、デジタル化で転職を余儀なくされた2人のエピソードを紹介する。
◆パチンコ店に20年間勤務、デジタル化で楽になったはずが……
就職氷河期真っ只中に高校を卒業した泉信也さん(仮名・40代)は、約20年間パチンコ店に勤めていた。
「給与は手取りで22万円程でしたが、寮のワンルームに住み、水道光熱費は無料。1日2食の食事付きだったんです」
食事は、寮母さん手作りの家庭料理を食べられたそうで、泉さんはその待遇に満足していた。
「仕事内容は、客が大当たりした後にドル箱を交換したり、山積みになった出玉のドル箱をジェットカウンターに流したりするのがメインです。客が“連チャン”するたびに、箱を手渡して、“万発オーバー”と書かれた札を刺すなど、仕事は多岐にわたっていました」
忙しくて腰が痛くなることもあったと泉さんは振り返る。ところが、徐々に営業形態が変化し、最終的には出玉をドル箱に積むシステムが廃止された。出玉はパチンコ台のチャッカーに流し、出玉数はICカードで管理されるようになったのだ。
「これまでの業務が減り、“仕事が非常に楽になった”と喜んでいたのですが……」
デジタル化により店員の数も調整され、アルバイトの削減から始まり、泉さん自身の勤務シフトも激減した。挙句の果てには、雇用形態が正社員から非正規に降格となってしまったという。当然、待遇も悪化した。
◆給料が半分以下まで落ち込んだ
「無料だった寮も寮費が発生し、光熱費は1万円の負担、食事も食費として給料から天引きされるようになりました」と嘆く泉さん。
気がつけば、給料は手取り10万8000円にまで落ち込んだ。そして、ついにリストラの対象となってしまう。
「体力には自信があったので、昔の営業形態なら、リストラ対象にはならなかったはずです。デジタル化で世の中は便利になりましたが、それにより仕事を失うことになるとは思ってもみませんでした」
その後、パチンコ店を辞め、デジタル化の影響が少ない介護・看護職に転職を決意。そして現在、猛勉強の末に合格し、新たな道を歩いている。
◆コンビニのセルフレジ導入で勤務環境が急転
結婚と出産を経験し、家庭を優先したいと考えていた佐々木六華さん(仮名・20代)は、週に2~3日の時短勤務ができる小売店で、レジ打ちと品出しのパートをしていた。
「固定勤務ではなく、半月ごとにシフトを提出できたので、予定の融通もきくし、何より頭を使わずに仕事に打ち込めるのが気に入っていました」
つい数年前まで、レジ作業はすべて人間によって行われていた。しかし、コロナ禍の“非接触”を目的にした急速なデジタル化によって、店舗にはセルフレジが導入され、事態が急転する。
「最初は試験的にセルフレジ1台だけが導入されたのですが、1年も経たないうちにレジスペースの半分を占め、有人レジは数台だけになりました」
最初は客もセルフレジに不慣れのため、あまり使われていなかったというが、有人レジが減ったことをきっかけに、利用者が増えていったのだとか。
「周囲のスーパーマーケットやコンビニエンスストア、全国展開のある飲食店チェーンでもセルフレジの導入が進んだことで、利用者が次第に慣れていったのだと思います」と佐々木さんは分析する。
◆シフトを減らされ収入が大幅ダウン
セルフレジが増えると、当然、レジ作業を担う人員が削減される。最初は働くメンバーの1回の勤務時間が少しずつ減らされていったという。すると、もともと週2~3日の時短勤務だった佐々木さんは、ほとんど勤務できなくなり、収入が激減。
「出勤の準備や通勤時間のことを考えるとバカらしく思えてきて、思い切って仕事を変えることにしました」
そんな佐々木さんだが、転職活動においても以前との違いに戸惑うことがあったと話す。
「レジ対応や事務の求人が少なくなっていることに気づきました。仕事内容よりも時短勤務を優先していたので、アパレル倉庫でのチェック作業を行う業務に転職したんです」
佐々木さんは、「今の職場でもAIに仕事を奪われる可能性があるので、ひやひやしながら働いています」と不安を吐露した。
<取材・文/chimi86>
【chimi86】
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。
はつみ つまり「私馬鹿だからpcを使った在庫管理、商品発注もできず女って事を理由に棚卸し等もやりませんしセルフで出来るレジ打ち位しか出来る事がありませんでしたけどそれを理由に解雇されるのが悔しいから転職した体でクビになりまーす」っていう自己紹介? |
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