【賛否】元NEWS ZERO村尾氏「自分でやる気を出して頑張らなくても、不平を言えば、国が助成金などを出してくれる (日本経済が現状に至ったのは)これが一番大きな原因だ」
【賛否】元NEWS ZERO村尾氏「自分でやる気を出して頑張らなくても、不平を言えば、国が助成金などを出してくれる (日本経済が現状に至ったのは)これが一番大きな原因だ」
映像に頼らず言葉だけで伝える世界に四苦八苦しているようだが、取材会では、元財務官僚らしく混迷する日本経済に対し、厳しい“ホンネ”を次々と聞かせてくれた。
村尾さんは岐阜県高山市生まれ。一橋大経済学部を卒業後、1978年に大蔵省(現財務省)入省。主計局主計官、理財局国債課長などを経て2002年に退官後、翌年、関西学院大教授となった。
06~18年には「NEWS ZERO」メインキャスターを務め、日テレニュースの顔として知られた。
「失われた30年とか言われていますが、一番大きな原因は国の政策に起因するところが大きい。バブルがはじけ、さらにコロナ禍で顕著になりましたが、
どんどん国債を発行して財政で刺激して、日銀もどんどんお金を刷った。でも戦後、焼け野原の日本から瞬く間に経済大国になった時、日本政府がどれだけ支援したかというと、そもそも政府には財政的な余裕がなかったんです。
そこにあったのは、企業家の皆さんのアニマルスピリッツ、やる気ですよ。本来、経済の原動力や国の強さというのは、それぞれの皆さんのやる気に大いにかかっている。
ところが、自分でやる気を出して頑張らなくても、不平を言えば、国が助成金などを出してくれる。(日本経済が現状に至ったのは)これが一番大きな原因だと思います」
この手の話をすると「リスナーから非難メールが届くかもしれない」と首をすくめる村尾さんだが、今度は企業の開業率と廃業率を引き合いに出して続けた。
「主要先進国の中で、日本は開業率も廃業率も低い。これは人間の体で言えば新陳代謝が極めて低いということなんです。廃業率が低ければ(雇用の継続で)失業者も少なく、短期的にはそれでいいかもしれないが、要するに古い細胞が残り、結果的に新しい細胞が生まれてこない。
詰まるところ生産性は低いままなんです。こうなってしまったのは、国債をいっぱい発行して、そのツケを子供たちに回していったからではないか。
だから一回、お上を頼らないで自分の力でもう一回頑張ってみないと」
その上でさらにホンネがぽろりと漏れる。「嫌がられるかもしれませんが、もう少し活を入れないといけないんです。
そもそも人生ってやっぱり、そんなに甘いものじゃないし、努力して悩んで進むものだと思うんです。番組でもそんなことを言わせていただければいいし、それで批判されるなら、あえて受けて立ってもいい」と胸を張る。
https://www.yomiuri.co.jp/culture/tv/20240416-OYT1T50175/#:~:text=%E6%9D%91%E5%B0%BE