【政治】米大学教授「自民党嫌いの日本人は多いが、左寄りの人でも立憲民主党には票を入れない。野党が頑張らないと」
【政治】米大学教授「自民党嫌いの日本人は多いが、左寄りの人でも立憲民主党には票を入れない。野党が頑張らないと」
カリフォルニア大学バークレー校のスティーブン・ヴォーゲル教授は「アメリカ政治は極端な二極化が進み、日本以上に機能不全に陥っている」という――。
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日本の政治システムは二極化の傾向が薄い。自民党と主な中道派の野党の差がはっきりしないのだ。経済政策一つとっても、自民党内の差のほうが、自民党と主な野党の差より大きい。自民党内には、タカ派もいればハト派もいる。自由市場支持派もいれば、より社会主義に近い考え方の議員もいる。幅が大きい。
一方、与野党間の違いがクリアでないため、福祉の充実や労働・金融規制を支持する有権者がいても、どの党に投票すべきかわからない。多くの場合、与党も野党も同じようなことを議論している。
つまり、本当の意味で、政治に「競争」がないのだ。理由は2つ。まず、前述したように、政党間の違いがはっきりしない、または大きくないことが挙げられる。そして、もう1つの理由は、野党に政権を担うだけの力がないことだ。
例えば、自民党より左寄りの有権者は立憲民主党を支持するかもしれないが、
(略)
日本には、競合的な政治システムを機能させるだけの十分な力がある。だが、それを実現させるには、野党がもっと競争力をつけなければならない。有権者に対し、自分たちは自民党に取って代わりうる力強い「選択肢」なのだということを示す必要がある。(抜粋)
引用元: ・【政治】「自民党嫌いの日本人は多いが、左寄りの人でも立憲民主党には票を入れない。野党が頑張らないと」…米大学教授