【社会】「ムショで生活した方がマシ」“前科11犯の70代”…2人に1人が再犯を起こす日本
【社会】「ムショで生活した方がマシ」“前科11犯の70代”…2人に1人が再犯を起こす日本
「シャバにもどっても、何か不便なことがあれば、ムショで生活していた方がマシだって思って、わざとつまらない犯罪をしてしまうんだ」
ここは鳥取刑務所。全国に存在する60を超える刑務所のうちの一つだ。
現在、刑務所が抱えている問題に、受刑者の高齢化がある。建前の上では、刑務所は罪を犯した者を一定期間収容して反省を促し、出所後に真っ当な道に進ませるための施設である。
だが、現実的にはそうはなっていない。受刑者の社会復帰は容易ではなく、出所したところで2人に1人は再犯を起こしている。特に前科のある高齢者は就労が困難であるため、違法行為をくり返す率が高い。
かつて私が取材した前科11犯の70代の受刑者はこう語っていた。
「社会復帰しても金も友達もなく、何をやるにしてもすごく大変なんだ。その点、刑務所にいれば医療も受けられるし、ご飯も無料で食べさせてもらえる。だからシャバにもどっても、何か不便なことがあれば、ムショで生活していた方がマシだって思って、わざとつまらない犯罪をしてしまうんだ」
引用元: ・【社会】「ムショで生活した方がマシ」“前科11犯の70代”…2人に1人が再犯を起こす日本