【大阪府】『備蓄品』期限切れ…「災害用毛布」6万枚どうする?廃棄なら4600万円 一部の毛布が経年劣化で不快な臭いが生じる
【大阪府】『備蓄品』期限切れ…「災害用毛布」6万枚どうする?廃棄なら4600万円 一部の毛布が経年劣化で不快な臭いが生じる
大阪府が災害を想定して備蓄している毛布88万枚のうち、約6万枚が未使用のまま昨年度に更新期限を迎え、府は民間業者などに全て無償譲渡した。当初は廃棄予定だったが、多額の費用がかかることから方針転換した。期限切れ毛布は今後も大量に出る見通しで、活用策が課題となっている。(山本貴広)
難燃性で、南海トラフ地震の想定避難者数に合わせた計88万枚を真空パックで圧縮し、段ボール箱に入れている。
物資のうち、飲食料は賞味・消費期限が切れる前にフードバンクに寄付するなどして更新してきたが、その他は手つかずだった。
災害用毛布の耐用期限は一般的に10~15年とされるが、府は原則10年で洗浄や袋の詰め替えをしてさらに10年使い、計20年とした。これにより、03年度に購入した6万490枚が23年度に初めて更新対象となった。
府は23年度の当初予算案で廃棄費用4600万円を計上したが、「もったいないし、金もかかる」(府幹部)との声が上がり、引き取り先を探した。1月までに物品や壁面の保護で毛布を使う引っ越し業者など約30の企業・団体へ全て無償譲渡した。今後、同数の新品を約1億2000万円で購入する。
物資の中でもトイレットペーパーやマスクといった消耗品は府の施設などで使えるが、毛布は使い道が乏しい。府は「簡単ではないが、引き取り先を探す努力を続けたい」としている。
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引用元: ・【備蓄品】期限切れ「災害用毛布」6万枚どうする?廃棄なら4600万円 一部の毛布が経年劣化で不快な臭いが生じる