【その神経がわからん！】服装規定に極めて厳しい中高一貫女子校だったので、トイレでパンツを脱いで手渡し、代わりにささっと相手のパンツを履くパンツ交換が普通だった

その当時は全く疑問に思っていなかったが、卒業し世間の常識を知った今になって思えば極めて異常だった中高一貫女子校の習慣

服装規定に極めて厳しい学校で、髪型やスカート丈はもちろん下着の色にまで指定があった
肌着の色は白、グレー、ベージュの単色のものに限る
過剰な模様や装飾がついていないこと、みたいな感じ
女子校にありがちな淑女教育をこじらせた過剰に細かい校則があった

ただ下着の色なんてそうそうチェックされるわけもないので、生徒は普段そんな細かい校則まで気にしていなかった
それでも夏になり体育に水泳が始まると話が違った
なんとわが校では水泳の着替えが服装チェックを兼ねていた

プール授業の着替えの際、扉のないコインロッカーのような棚に脱いだ服を置くのだが、その置き方が完全に指定されていた
まずスカートを畳んで置く、その上に上着とシャツを重ねて置き、一番上に奥からブラ、パンツ、靴下の順に並べて置いて、一番上に名札を手前から見えるように乗せる
水着を入れる袋やタオルは着替えとは別の山として横に置く
この置き方を守っていないと水泳中でも呼び戻されてやり直しをさせられた
だから私たちは順番や畳み方に注意し、皆きっちりと服を置いていた
下着を一番上に並べるのには意味があって、水泳の授業の間に先生がロッカーを回って普段しない下着の服装検査をするから
信じられないかもしれないけど先生たちは本気でちゃんと下着をチェックしていた
畳んであるパンツは広げられるし、見せパンやスパッツしかないと中のパンツを探すために服の下や袋の中を覗かれた
ここで指定色以外の下着や大きすぎるリボン飾りだの模様だのフリルだのが見つかると、後できっちり呼び出しを受けた

完全に異常な世界だったけど、中高とその学校に通った自分たちには他の学校を知らないので、それほど疑問には思っていなかった
プールの日は服装チェックあるから気を付けようね、という程度の雰囲気だった
肝心のプール授業は全くゆるゆるでただ女子たちがだらだらと水遊びしているレベルだった

淑女教育のための厳しい服装規定だったが、現実はプールのある日はクラス間でパンツの貸し借りが横行する淑女とはかけ離れた実態だった
プールの後はよく「パンツ返しに来たんだけど、私のパンツ今誰が履いてるのかな？」というとんでもないあばずれた会話が飛び交った

私はわりと真面目だったので何度も別のクラスの子にパンツを貸した
その間は交換相手のパンツを履いて授業を受けた
別にわざわざ履かなくてもスパッツだけで過ごせばいいのだが、その当時はみんなやっていることなのであまり疑問に思わず他人のパンツを履いていた
トイレでパンツを脱いで手渡し、代わりにささっと相手のパンツを履く
「ありがとね。今度なんかおごるね！」とわりとお洒落めな子と仲良くなれるのが嬉しくて、正直パンツ交換にも個人的には嫌な気分はしなかった

大学に入り他の女子に全くこの話が通じずびっくりした
世間の常識と母校の校則がズレまくってて、初めてあれは異常だったんだと実感できた
もう数年経つので今でもこの校則やプールチェックの習慣があるのかは知らないけど、今になって私はじわじわとショックを受けている

もしどこの学校かわかってもどうか書かないでください